庭には芝生を採用するのが人気ですが、「天然芝」にするか「人工芝」にするかは、多くの方が悩むポイントです。
後悔しない判断を下すためには、どのような違いがあるのかを理解した上で、デメリットにも目を向けることが大切です。
そこで今回は、外構工事をお考えの方へ、人工芝や天然芝について解説します。
□人工芝と天然芝の違いについて
どちらが良いか判断するのであれば、まずはそれぞれの特徴についてしっかりと押さえておく必要があります。
以下では、人工芝と天然芝の違いについて解説していきます。
*人工芝
人工芝は、芝生に見えるようにポリエチレンやウレタンなどの合成樹脂によって作られた資材です。
毛足の短いものから長いもの、よりリアルな見た目を追求した人工芝まで、様々な種類が存在します。
人工芝の特徴としては、主に3つ挙げられます。
1つ目は、1年中キレイな緑が見られることです。
年間通して景観が変わらないことが、人工芝の1番の特徴だと言えるでしょう。
成長しないので芝生の毛足を一定に保てて、枯れることもないので変色もしません。
2つ目は、雑草対策がバッチリなことです。
人工芝は、下地となる土から石や雑草などを取り除き、整地・転圧してから施工します。
そして、雑草が生えてくるのを防ぐ効果がある雑草シートを引くので、雑草が生えにくい環境づくりができます。
3つ目は、メンテナンスフリーなことです。
初期費用はかかるものの、施工後はメンテナンスの必要がほとんどなく、その分の費用もかかりません。
しかし、個体差や利用頻度によっては、張り替えが必要になる場合もあるので押さえておきましょう。
*天然芝
天然芝は、イネ科の多年草で、季節によって表情が変化していきます。
日本の庭に多く使用されている天然芝は、日本の気候に適した芝生だと言えるでしょう。
天然芝の特徴としては、主に3つ挙げられます。
1つ目は、季節によって変化を楽しめることです。
春から夏にかけて青々と成長していき、秋から冬にかけて茶色く枯れていきます。
一旦枯れても翌年の春頃には新しい芽が生え、再び青々とした姿を見せてくれます。
緑の変化や芝の成長を楽しめることが、天然芝の醍醐味であり1つの魅力だと言えるでしょう。
2つ目は、雑草対策が難しいことです。
土の上に直接植えるため、庭の雑草対策は難しい傾向にあります。
こまめに雑草を抜かないと、天然芝の生育にも関わってくるため、天然芝を植えるのであれば、草取りもセットで行うのがベストでしょう。
3つ目は、メンテナンスが必須なことです。
天然芝は植物なので、メンテナンスをしっかりと行う必要があります。
特に成長時期である夏の間は、月に1回は芝刈りをすることをオススメします。
また、肥料をあげたり、水やりをしたり、雑草をこまめに抜いたりと、何かと管理は大変です。
□人工芝のデメリットとは
お手入れの手間もなく、いつでもキレイな緑の景観を楽しめるため、人工芝はとても人気があります。
どのような場所にでも適した人工芝はメリットばかりにも思えますが、実はデメリットも存在します。
後悔を防いで人工芝を採用するためにも、押さえておきたいデメリットを2つご紹介します。
1つ目は、季節感を感じにくいことです。
キレイな緑を年中楽しめるメリットがある一方で、天然芝のような季節感は感じにくいデメリットがあります。
「冬は芝が枯れている方が好み」という場合は、人工芝はあまり向いてないとも言えるでしょう。
しかし、この色に関する問題は個人の好みによって大きく分かれるため、メリットにもデメリットにもなり得ます。
ご自身の好みをしっかりと把握した上で選べば、「天然芝にすれば良かった」という後悔は防げるでしょう。
2つ目は、耐久性はそこまで高くないことです。
110度程度の熱までなら耐えられますが、それ以上の温度だと芝が溶けてしまう可能性があります。
そのため、鮮やかな人工芝の上でバーベキューや花火を楽しむ姿も想像できますが、火の扱いには注意が必要です。
□人工芝のデメリットをカバーする選び方について
デメリットはいくつかあるものの、アイデア1つでメリットに変えられる可能性があります。
ここからは、デメリットを解決する人工芝の選び方について解説します。
まず、人工芝の色味に違和感を覚える場合は、よりリアルな人工芝を選ぶ方法しかありません。
人工芝の中には、枯れ葉の芝や縮れた芝を混ぜた人工芝など、天然芝に近いものがたくさんあります。
また、芝につや消し加工が施された人工芝や、太さ・形にこだわったリアルな人工芝もあるのでオススメです。
次に、人工芝はメンテナンスフリーとは言っても、全く必要ないわけではありません。
徐々に劣化していき、見栄えも悪くなる可能性があるので、少しでも劣化を遅らせるために耐久性の高いものを選ぶと良いでしょう。
オススメの人工芝は、以下の通りです。
・芝にはポリエチレンやポリプロピレンを使用している人工芝
・裏面にはポリウレタンを使用している人工芝
・水はけ対策として透水穴がある人工芝
□まとめ
今回は、外構工事にお悩みの方へ、人工芝や天然芝について解説しました。
メリットだけを見て決めるのではなく、デメリットも踏まえた上で選ぶようにしましょう。
当社では、お客様のお手入れの頻度に合わせて、見た目と耐久性に優れた商品をご提案します。
外構工事をお考えの場合は、お気軽に当社までご相談ください。