快適なカーライフに欠かせないものと言えば、カーポート。
雨や日差しを遮ったり、鳥の糞など飛来物による汚れを防いだりするのに役立つ優れものです。
カーポートは一度設置すると簡単に取り換えたり撤去したりするものではありません。
今回は適切なカーポートのサイズとカーポートのメリットやデメリットを解説します。
□適切なカーポートのサイズとは
カーポートを施工するには十分なスペースが必要で、車種や保有台数によって駐車スペースの広さが異なってきます。
幅は乗り降りする時のドアの開閉や人の通路、後部トランクの開閉・積み下ろし、高さは天井への積荷を考慮する必要があります。
最適なカーポートサイズの目安は以下のとおりです。
間口:車の幅プラス100~150cm
奥行:車の全長プラス60cm以上
高さ:車の高さプラス30~50cm
一般的にカーポートは、最小サイズでも幅2,400mm~ありますので、車のボディを覆うサイズは十分にあります。
しかし、乗り降りのスペースや扉の開け閉めに利用するスペースなどを考えると、できる限り余裕をもったサイズがおすすめです。
また、2台用では、サイズは約4,800mmです。
ただし、1台用を2倍にした数字なので、車体が大きめのサイズだと窮屈に感じます。
駐車スペースは、前面道路との位置関係によって変わってくることも頭に入れておかなければいけません。
車は駐車の際に、曲線的な動きをします。
道幅や間口が狭い場合は、何度も切り返しが必要となることがあります。
他にも、照明・カーゲートなどのセキュリティー機能面です。
周辺の環境によっては、防犯性能も高めておく必要があります。
夜間は暗がりになりがちなので、カーポートの天井や柱部分に照明を組み込むことで、車の出し入れがしやすく防犯対策にもつながるでしょう。
□カーポートのメリットやデメリットとは
メリットの1つ目は雨の日に傘を差さなくても濡れずに乗り降りできることです。
カーポートのメリットとして真っ先に浮かぶのが雨に濡れにくくなるという点です。
お子さんを車に乗せたり下ろしたり、大きな荷物の出し入れ、両手がふさがっていると雨に濡れてしまうような状況でも傘をささずに楽々です。
また、車の中も濡れにくくなるので拭き掃除の手間もなくなります。
2つ目は車内温度の上昇を抑えられることです。
カーポートの屋根材には紫外線や熱線をカットしてくれる効果があります。
特に熱線遮断・熱線吸収ポリカーボネートやFRP、屋根がアルミやスチールでできていて光を通さない屋根材などは夏場の車内温度の上昇を抑えることができます。
カーポートに自転車やバイクを駐輪する時も、サドルが熱くなるのを和らげてくれます。
3つ目は寒い日の霜・雪対策です。
寒い季節になると、朝仕事へ行こうとすると車のガラスが凍っていて慌ててお湯を準備したりすることはありませんか。
カーポートは、このような霜対策にも繋がります。
4つ目は場所の有効活用です。
ゆったりとしたサイズのカーポートは、車を停めていないときにも役立ちます。
お洗濯物を干したり、日曜大工の作業スペースとしたり、お子さんのプール遊びをしたり、屋根があればお天気を気にせずにいつでもお庭を活用できるようになります。
一方、デメリットの1つ目は外観に開放感がなくなることです。
駐車場が家の正面にある場合、カーポートを設置することで外観が隠れ開放感がなくなる可能性もあります。
カーポート自体、存在感があるので家の外観を損ないたくないという人にはデザイン性の高いカーポートをおすすめします。
2つ目はスペースが狭くなることです。
カーポートは、構造上どうしても柱を建てる必要があります。
そのため、その柱の分は必ず駐車スペースが狭くなります。
敷地に余裕があれば問題ないですが、狭小地の場合は、カーポート自体を建てることができないと判断される可能性もあります。
さらに、隣地や埋設物の関係で、考えている位置に柱を建てることができないケースもあります。
□カーポート設置のステップとは
ステップ1は施工場所を決めることです。
まずは、カーポートを施工できるだけの空間があるか確認しましょう。
普通車2台分を並列で駐車するためには、最小でも5m前後の幅と奥行きが必要です。
次にサイズと柱の種類を決め、機能性や色やデザインを決めて施工に移ります。
ポイントは、建物とのバランスを意識して決め、建物が魅力的に見えるようなカーポートを選びましょう。
柱の太さや、屋根の形状やパネルの種類によって印象は大きく変わります。
カラーもシルバー・グレー・ブラック・ブラウン・ホワイトなどのバリエーションがあり、外観に合うものを選択可能です。
□まとめ
今回は適切なカーポートのサイズとカーポートのメリットやデメリットを解説しました。
後悔しないように、ポイントをしっかりと抑えて商品選びをすることが大事です。
駐車スペースや車の大きさなどを踏まえながら、自分の家に合ったカーポートを選ぶようにしましょう。
お困りのことがあったらお気軽にご相談ください。