マイホームを建てたばかりで、これから外構工事をする予定の方の中には、おしゃれで機能的な外構にしたいけど、塀をどんな種類にしようか迷っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
外構の塀は、家の顔ともいえる重要な要素です。
せっかくなら、見た目も機能性も兼ね備えた、理想の塀を選びたいですよね。
本記事では、外構の塀の種類と、設置するときの注意点についてご紹介します。
□外構の塀の種類とその特徴
外構の塀は、大きく分けて7種類あります。
それぞれ特徴やメリット・デメリットがあり、どんなお家にしたいか、予算はどのくらいかによって最適なものが異なります。
それぞれの塀の特徴を理解することで、自分の家に合った塀を選ぶことができるでしょう。
1: コンクリートブロック
コンクリートブロックは、最も一般的な塀の種類です。
安価で丈夫なため、コストパフォーマンスに優れています。
ただし、デザイン性に欠けるというデメリットもあります。
2: 化粧ブロック
化粧ブロックは、コンクリートブロックの表面に色や模様を施したものです。
コンクリートブロックよりもデザイン性が高く、洋風にも和風にも対応できます。
価格もコンクリートブロックより高くなりますが、おしゃれな外構にしたい方にはおすすめです。
3: 現場打ちコンクリート
現場打ちコンクリートは、現場で型枠を作ってコンクリートを流し込む方法です。
自由な形状にできるため、個性的なデザインの塀を作れます。
ただし、施工に高度な技術が必要となるため、費用が高くなる傾向にあります。
4: 吹付・塗り壁
吹付・塗り壁は、コンクリート壁に塗装を施したものです。
デザインのバリエーションが豊富で、建物の外観に合わせた仕上げにできます。
ただし、職人の手仕事となるため、他の外壁材に比べて工期が長く、費用も高くなる場合があります。
5: 天然石積み
天然石積みは、自然石を積み上げて作った塀です。
重厚感があり、高級感のある仕上がりになります。
ただし、石の種類によって価格が大きく異なるため、予算に合わせて選ぶ必要があります。
6: レンガ
レンガは、粘土を焼いて作ったブロックです。
温かみのある素材で、洋風住宅によく合います。
耐久性にも優れているため、長く使える素材です。
7: タイル
タイルは、様々な素材で作られた薄い板状のものです。
色柄が豊富で、デザインの自由度が高いのが特徴です。
ただし、素材によっては価格が高くなる場合もあります。
□外構に塀を設置する際の注意点
外構に塀を設置する際には、いくつかの注意点があります。
これらの注意点を理解することで、トラブルを防ぎ、安全で快適な外構を実現できます。
1: 隣地との関係性
隣家との境界線から1m未満の場所に、他人の宅地を見通すことのできる窓や縁側を設置する場合は、目隠しとなる囲いや植栽などを設置する必要があります。
これは、民法235条で定められた、隣家の住人のプライバシー保護のための義務です。
また、隣地の日照を妨げないかどうかも、事前に確認しておくことが大切です。
2: 建築の法規定
塀の高さや厚さ、基礎の強度など、建築基準法で定められた基準があります。
これらの基準を満たしていないと、倒壊のリスクが高まります。
過去には、ブロック塀の倒壊が死亡事故につながった事例も報告されているため、必ず遵守する必要があります。
□まとめ
外構の塀は、種類によって特徴やメリット・デメリットが異なります。
自分の家のデザインや予算に合わせて、最適な塀を選ぶことが大切です。
また、隣地との関係性や建築の法規定にも注意し、安全で快適な外構を実現しましょう。